能力開発工学、教育−なんでもQ&A
Q11
 覚えさせるのではなく、行動させればいいということならば、なんでも体験させればよいのか?

A11
 行動させること、体験させることが重要なことは間違いありませんが、ひたすら行動させる、体験させればいいと言うものではありません。自分から疑問をもって調べ、やってみて、また考える、といった「自覚的な行動」、「自覚して行う体験」が必要です。「脳に神経細胞のつながりができること」でなくてはいけません。

 人に言われてやるだけでは、耳からの刺激で体を動かすだけで、それを続けていると「言われないとやらない脳のつながりができる」ことになってしまいます。考えさせないで、ただやらせるのはロボットにやらせるようなものです。。いやになるだけで、何も身に付かないことになります。

 ですから行動する、体験するというのも、自分で目標をもって、五感を働かせて、やってみる。うまくいった場合も、失敗した場合もどうしてそうなったか考えて、人に話してみたり相談したり、そしてまたやってみるようにするのがよいのです。指導する人は、そういうことができる場を作ってあげることが必要です。

 さらに、行動する、体験することを積み上げていくときに、目標にどのように近づくかの筋道が必要です。どんなことを、どんな段階でやっていけばよいか、「学習のプログラム」があるとそれを頼りに、やっていくことができます。もちろん、そのプログラムは、紙に書かれたものだけでなく、映像やアドバイスであることもあるでしょうし、自分で作り出せる人もあるでしょう。要するに、行動、体験をするときにただでたらめにやってみるのではなく、筋道をもってやっていくことが必要です。

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