能力開発工学、教育−なんでもQ&A
Q13
 グループを作っても、それぞれが勝手にやったり、やらなかったりで、グループはあまり意味がないように思うが?

A13
 確かに、多くの教育の中で行われている「グループ学習」は、グループとは名ばかりで一人一人が勝手に行動したり、他のメンバーの様子は見ないし、意見交換もしない、共同もしないと、形の上のグループがあるようです。学校の中でのグループ学習でもよく見られますし、また企業での教育の場面でもそうしたことが見られます。さらに企業での教育の場では、それ以外に平常の人間関係やコミュニケーションがうまくとれないような人も見受けられ、なかなかグループ学習がうまくできないこともあるようです。

 グループ学習は、個人の学習が行われることと、グループでの学習が行われることの2つの学習が行われることの両面がうまく行く必要があるので、なかなか大変なことです。個人、グループそれぞれの学習に関して、学習者が身につけるべき学習の仕方があります。

 個人としては、やってみて考える、そしてまたやってみる、調べてみるといった学習の仕方が出来る必要がありますし、グループとしては、他のメンバーの様子を見ていて、自分の感じたこと、意見を言ったり、共同したりすることができるようになる必要があります。

 このような個人の学習とグループの学習が成り立つには、自主的な学習ができるための「プログラム」と「グループ学習の指導」が不可欠です。プログラムで自主的に学習をする中で、グループでの学習ができるように、インストラクターが指導することができればよいのです。

 グループ学習の指導は、なかなか難しいと言えます。グループのメンバーそれぞれの個人としての学習の状態と、それぞれのグループ学習に対する状態を読みとり、適切なアドバイスをすることが要求されます。

 例えば、一人の学習者が苦労しているときに他のメンバーがアドバイスをするのも、結果を与えるようなアドバイスでなくヒントを与えるようなことができるように、その方法をインストラクターが手助けしてあげるようなことが必要です。

 グループで学習ができるようになると、苦労も課題を突破した時の喜びも一緒に味わえて一人の時の数倍の感激が感じられるようになります。そうしたグループで活動する経験は、単なる学習の部分を越えてどんな生活の中でも必要なことではないでしょうか。

Q&Aのページへ戻る   JADEC-TOPページ