能力開発工学、教育−なんでもQ&A
Q8
 学習意欲をもたせようとしても、むずかしい。

A8
 「やる気をだせ」と言われて、出るものではありません。「意欲」、「やる気」は、脳の活動としてみると「ある刺激に反応したものが広がっていくこと」です。過去の経験によって身につけたものが、ある刺激によってよみがえり、さらに見たり、聞いたり、触ったり、行動しているうちに広がってくる状態といってもよいでしょう。

 学習する人にとって、疑問になっていること、気になること、おもしろそうだと感じることなどが、でてくることです。これは意識をしていない場合も多いのですが、そうした感じを受けるようにならないと「意欲」「やる気」はでてきません。まして、出せと言われてでるなら、簡単です。具体的実物を見せる、触らせる、使わせる、話し合わせるなど、いろいろな刺激を工夫することがあるはずです。

 また、こうした「意欲」「やる気」は、個人によって異なるものと考えておくべきでしょう。ですから、学習者個人個人でどういう活動をすると「その気になるか」、どんな行動をする環境を作って上げるかが重要になります。その環境は個人個人の経験で異なるわけです。課題が学習者にとって、興味の持てるものが重要あり、単に教育をする立場の都合で、学習意欲を同じようにもたせようというのは、無理な話です。

 何度も言うように「言葉でやる気を出せというのは、全く意味がない」のです。教育を担当する者がよく「意欲がない者はだめだ」という言葉を口にするが、そう言う前に学習者にどんな環境を作って上げたら興味が湧くかを少しでも考えなさいと言いたいのです。強制的にやらせるなどというのは、拷問に近いものです。

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