能力開発工学、教育−なんでもQ&A
Q9
 研修、授業でどのように「導入」を考えたらよいか?

A9
 多くの研修、授業の初めに「導入」という段階を設けていて、「なぜ、この学習をするか」を位置づけることを行っています。ところが、これが多くの場合、話を一方的にするという言葉によるもので、ほとんど学習者に意欲、やる気を起こさせるものになっていないようなことが多いようです。

 特に学校教育などでは、教科書にあるから、指導要領にあるからといった理由で行われる場合が多く、学習者の心理状態、興味のありどころなどは、考慮されていないことを見受けます。現実は、そんなことを考慮していては授業が進まないという理由があるのでしょう。45分、50分の授業に内容を納めることは、大変なことですから。また、いろいろ配慮されていても、クラス全員がそうした意欲、やる気を起こしているようなことは、まず無いと言ってもよいでしょう。

 意欲、やる気は、学習する人にとって、疑問になっていること、気になること、おもしろそうだと感じることなどが、でてくることです。これは意識をしていない場合も多いのですが、そうした感じを受けるようにならないと「意欲」「やる気」はでてきません。まして、出せと言われてでるなら、簡単です。具体的実物を見せる、触らせる、使わせる、話し合わせるなど、いろいろな刺激を工夫することがあるはずです。

 そうしているうちに過去の経験によって身につけたものが、刺激によってよみがえり、さらに見たり、聞いたり、触ったり、行動しているうちに広がってくるでしょう。

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