＜個を育てる＞ワールドカップサッカーから

　ワールドカップ大会が間もな く終わろうとしています。初出場の日本チームは、強豪の前にあっけなく敗れ去り、実力不足を露呈しました。この結果は予想されたことですが、それにしても各国選手の力の高さには圧倒された思いです。球をまるで自分の手足のように自由自在に扱う力、一瞬のスキを生かす集中力、全体フォーメーションを構成する力、など。優勝候補のブラジルは、初戦ではスコットランドの一糸乱れぬチームワークに阻まれて実力が発揮できないようでしたが、気がついて見れば決勝戦に残っています。選手一人一人の実力が、対戦を重ねていく過程でチームとしての威力に成長したものだといわれています。個人の実力なしにチームの勝利はない。日本チームには、個人の実力を高める、という課題が残されました。これは、現在日本の企業が直面している課題でもありましょう。企業存続のためには、属する一人一人の能力を高めなくてはなりません。（９８．７．１０）

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