しかし、これでは遅すぎるというなら、例えば、今日の人間が生み出した環境破壊や日常のゴミ処理問題等の根底にある人間のあり方を問い直すための生活学習システムを作ることを実践したらどうだろう。これによって、生活者としての日常行動を育てるのである。やや生涯学習の範疇に入るが、人間の行動をつくる総合学習となることに変わりはない。
近代文明は、科学を基礎にして成立しているのである。その科学を虚心に探究する態度を身に形成することこそ、近代社会の生活者となる第一の要件であろう。そのための学習のあり方が問われているのである。国が活力ある国家として発展し、科学技術創造立国、文化立国を目指していくためには、あらゆる社会システムの基礎となる科学教育の果たす役割は重要で、その育成こそ焦眉の急である。 |
教育革新の思想・テクノロジー・展開
矢口 新 選集(全7巻)
第1巻 教育革新への提言
−脳科学を土台にした行動形成−
第2巻 能力開発のシステム
第3巻 探究的行動力を育てる学習システム
第4巻 コンピュータリテラシー教育の提唱
教育へのコンピュータ利用の研究
第5巻 創造する心・技術の形成
第6巻 生きがいに挑戦する人間の育成
別 巻 地域教育計画とその展開
−富山県における実践−
頒布価格 20,000円(送料、税別)
*能力開発工学の創始者 矢口 新(前所長、故人)の著作集
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